中国地方更生保護委員会藤田局長長のあいさつ
中国地方更生保護委員会の皆さん
更生保護施設「ウイズ広島」での事業説明
おりづるタワー<折り鶴はどこまで>
おりづるタワーから原爆ドームを望む
厳島神社にて
10月24日から25日にかけて、出雲地区保護司会の会員11人で、視察研修を行いました。新型コロナウイルスの感染拡大防止のために3年間実施を見合わせていましたが、感染症が5類に移行したこともあり、実施することにしました。それでも刑務所などの刑事施設は、視察の受け入れを未だしていない施設もあり、松江保護観察所の情報を得て、視察先を広島県にある中国地方更生保護委員会と更生保護施設「ウイズ広島」にしました、
10月24日午前7時に出雲市駅に集合し、一路広島を目指しました。まず、広島法務総合庁舎4階にある中国地方更生保護委員会で、組織や矯正施設の状況、再犯防止の取り組みなどについて説明を受けました。委員会では、仮釈放などを許すか否かに関する審理を行うわけですが、その際の帰住先も考慮します。就労の場が必ずしも帰住先とはならず、その者の課題、例えば、アルコール依存など考慮して帰住先を決めるとのことです。余談ですが、刑務所ではマイナンバーカードの取得ができないそうです。なぜなら、刑務所は住所地とならないから。
次の視察先は、更生保護施設「ウイズ広島」です。ここには29人の利用者がいます。(令和5年10月20日現在)フルタイムまたは短時間で働いたり、体調不良のため通院したり、特に何もしなかったり、さまざまな1日の過ごし方をします。施設からは、対人関係の改善を目的としたSST、カウンセリング、薬物教室、金銭管理、被害者等供養会などの支援を受けています。
この施設は、45人の定員ですが、年々利用率が減少しています。また、退所後のバックアップも同意を得て行っており、息の長い支援をしています。男性も女性も入所しているので、互いの交際について質問がありました。交際について施設からは何も言うことはないそうです。
次におりづるタワーに向かいました。ここは、原爆ドームに近く、12階建てのビルです。3階から11階までは、オフィスで立ち入ることはできません。しかし、この間が高さ50mのガラスの壁となっており、12階から自分の折った折り鶴を入れることができます。この壁がいっぱいになるのは、いつのことでしょうか。屋上からは市内を一望できます。
翌日25日は、厳島神社を参拝しました。鳥居の大修復が終わり元の姿に戻っていました。修復にあたっては、元の材料をできるだけ、使えるものは使ったそうです。現代の匠も大したものです。参拝を終えて、出雲に帰りました。
※SST;(social skills training)社会適応訓練、(社会)生活技能訓練などと呼ばれ、対人関係の改善を目的とした認知行動療法の一つ。
大野理事長を囲んで
矢野施設長の講義
施設を見学
9月8日、出雲地区保護司会の自主研修として、更生保護施設「しらふじ」の施設見学と講義を受けました。支援物資の寄贈に合せた企画です。
犯罪や非行をした人たちの中には、刑務所や少年院などで過ちを償い社会に出たものの、頼るべき身内や縁故者がない人たちがいます。「しらふじ」は、このような人たちに必要な保護(宿泊や食事の提供・生活指導・職業指導など)を行い、社会復帰ができるよう援助する施設です。
この施設は、定員20人で、年間延べ5,000人を超える利用があります。利用者は近年減少傾向にあり、経営を圧迫し始めています。
また、退所者の連絡や相談を受けるなどして再犯の防止にも努めておられます。
保護司信条の唱和
三島会長のあいさつ
講義をする藤井所長
8月31日午後2時から出雲市民会館301号室で、令和5年度第2期地域別定例研修会を開催しました。
講師に松江保護観察所の藤井所長を招いて、「報告書の書き方について」と題して講義を聴き、その後質疑応答を行いました。
保護司は、保護観察対象者が「遵守事項を守っているかどうか」や「改善更生が進んでいるかどうか」など、保護観察の状況を保護観察官に毎月報告しています。
この作成について、改めて留意事項などを確認し、より実効性の高い処遇活動を行うことを目的とした研修会です。
参加した保護司は、熱心に聴講しました。
保護司信条の唱和
あいさつをする三島会長
司会の坂本部会長
DVDの視聴
6月14日午後2時から出雲市社会福祉センター4F大ホールで、新任保護司6人をはじめ、出雲地区保護司会の正副会長、研修部会長、事務局の13人が集まり、令和5年度第1回出雲地区保護司会新任保護司研修会を開催しました。
坂本会長の司会で進行し、保護司信条の唱和の後、三島会長のあいさつがありました。
研修では、事務局から、出雲地区保護司会の組織や活動などについて、令和5年度事業を中心に説明をしました。その後の質疑応答・意見交換では、新任保護司から対象者を訪問したり、呼び出したりすることの不安や適切なアドバイスができるかなど、意見が出ました。それに対し、正副会長から、自らの経験を踏まえての話があり、新任保護司も安堵の表情でした。
保護司の委嘱は、6月1日付、12月1日付と年2回あります。
あいさつをする三島会長
講師の上谷保護観察官
熱心に聞く保護司
5月23日午後2時から出雲市社福祉センター3F研修室で、“社会を明るくする運動”作文コンテスト審査研修会を開催しました。
この作文コンテストは、“社会を明るくする運動”島根県推進委員会が主催するコンテストで、県内の小中学生に呼びかけるものです。
小中学生の皆さんには、普段の家庭生活や学校生活の中で体験したことを基に、犯罪・非行のない地域社会づくりや犯罪や非行をした人の立ち直りについて考えたことを作文にしていただきます。
出雲市内の小中学生の作品は、出雲地区保護司会が集め、審査し、小学生・中学生おのおの5作品以内を島根県推進委員会に推薦します。
その審査に携わる保護司が、趣旨や審査基準について見識を深めるための研修会です。
研修会では、全国で入賞した作品を題材に審査のポイント、趣旨の捉え方など講義を聴き、話し合いました。
講義の様子
DVDの視聴
5月15日保護司会の会員総会を終えた後、午後2時45分から出雲市民会館301号室で第1回地域別定例研修を実施しました。
この研修は、松江保護観察所の指導により、年3回、県内9つの保護区で、各々開催します。
今回は、松江保護観察所の楢崎保護観察官から「面接技法」と題して、DVDの視聴と講義を聴き、その後、質疑の時間を設けました。
面接は、日常会話とは違って、目的意識や問題意識を持って対話をすることで、保護観察では、対象者の持つ「問題」や「強み」の変化を知るために重要な手段です。
近年、新型コロナウイルス感染症対策として、対面しての面接ではなく、電話・通信による面接の代替をする機会も増えてきました。
今回の研修では、面接を行う上で必要な理論や技法を学び、併せて、電話による面接の代替などの場合に注意することを学習しました。