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よくあるご質問

Q1:少年非行の最近の傾向を教えてください。

A:特に保護観察の現場から見た最近の非行少年の特徴としては,自己中心的で忍耐力に欠けており,また,人間関係が希薄で,それぞれの少年が孤立している点,面接時などの対応では比較的素直で指導に従っているように見えるものの,実行が伴わない点等が挙げられます。これらの原因の1つとして考えられるものに,親が子供の生活を十分に把握しておらず,また,自分たちの都合を優先して子供と深い関わりを持とうとせず,子供のわがままを許している点が挙げられます。
 このような少年たちの保護観察に当たっては,社会福祉施設等における社会奉仕活動に参加させるなど,社会適応を促すための指導等を行うとともに,必要に応じて,少年と家族との関係修復を図るために家族に対する援助も行っています。

Q2:更生保護施設とはどのような施設ですか?

A:犯罪をした人や非行のある少年の中には,頼ることのできる人がいなかったり,生活環境に恵まれなかったり,あるいは,本人に社会生活上の問題があるなどの理由で,すぐに自立更生ができない人がいます。
 更生保護施設は,こうした人たちを一定の期間保護して,その円滑な社会復帰を助け,再犯を防止するという重要な役割を担っています。
»法務省:更生保護施設とは

Q3:更生保護女性会とはどのような活動をしているのですか?

A:女性の立場から,地域の犯罪予防活動と犯罪や非行をした人の更生支援活動を行い,犯罪や非行のない明るい社会の実現に寄与することを目的とするボランティア団体です。(→更生保護を支える人々(更生保護女性会)
 主な活動内容は,次のようなものです。

犯罪予防活動

地域住民を対象に,家庭や非行問題をテーマとしての「ミニ集会」,青少年への声掛け運動,親子で参加できるワークショップ等,犯罪や非行の未然防止を目的とした様々な活動を行っています。また,毎年7月を強調月間として行われる「社会を明るくする運動」~犯罪や非行を防止し,立ち直りを支える地域のチカラ~にも積極的に参加しています。

子育て支援地域活動

誰もが夢を持ち安心して子育てができる環境づくりを実現するため,子育てをテーマとした講演会や座談会の開催,若い世代の親に対する相談助言や支援活動などを行っています。

社会参加活動

保護観察対象者や問題を抱えた少年を対象に,社会奉仕活動,体験活動等を実施して,その健やかな心の成長を手助けしています。

矯正施設・更生保護施設への訪問

被収容者への激励や施設の行事への参加協力を通じて,被収容者の立ち直りを支援しています。また,更生保護施設に対しては,日用品の援助や炊事補助等,運営面の協力をしたり,料理教室の開催等,処遇に資する援助を実施したりしています。

この他にも,保護司活動やBBS会員の活動にも協力をしています。
詳しくは,最寄りの保護観察所までお問い合わせください。

Q4:BBS会とはどのような活動をしているのですか?

 A:BBSとは「兄」や「姉」のような身近な存在として,少年たちを一緒に遊んだり,悩みを聴いたり,『同じ目の高さで』接しながら,少年たちが健やかに成長するための支援をするとともに,非行防止活動を行う青年ボランティア団体です。(→更生保護を支える人々(BBS会)
 主な活動内容は次のとおりです。

ともだち活動

BBS運動を特色づける実践活動です。通常は保護観察所,家庭裁判所,児童相談所などからの依頼を受けて,非行少年等と「ともだち」の立場で良き話し相手・相談相手となります。 

非行防止活動

青少年や地域に広く働き掛け,青少年の健全な成長の支援や犯罪や非行のない明るい社会環境づくりを行う活動です。具体的には,グループワークの手法を用いたイベント等を企画したり,広報活動,環境浄化活動などを行っていますが,近年は,BBS会の活動の場が広がりつつあり,いろいろな場面で様々な活動を行っています。

自己研鑽

ともだち活動,非行防止活動を支える大切な活動です。この活動によって,BBS運動の意義・目的に対する共通の理解と実践活動に必要な知識と技術を習得し,会員の資質向上と組織のリーダー養成を図っています。 

詳しくは,最寄りの保護観察所までお問い合わせください。

Q5:協力雇用主とはどのような活動をしているのですか?

A: 保護観察対象者や更生緊急保護の対象者の前歴等の事情を理解した上で,待遇や稼動面において他の労働者との差別をすることなく,積極的に彼らを雇用することで,彼らが仕事に就き,社会の一員として生活することに協力しています。(→更生保護を支える人々(協力雇用主)

※協力雇用主になるには?
まずは,最寄り又は事業所の所在地を管轄する保護観察所に御連絡ください。
また,法務省ホームページからも応募ができます。
詳しくは,「協力雇用主を募集しています。」を御覧ください。

Q6:保護司にはどのような人がなっているのですか?

A:更生保護は,犯罪や非行をした人を取り巻く地域社会の事情をよく理解した上で行うことが望まれます。そこで,地域の事情に詳しい民間のボランティアである保護司と公務員である保護観察官が協力して保護観察や,犯罪予防活動等を行っています。保護司の平均年齢は64.1歳で,60歳以上の方が7割以上を占めています。会社・団体役員等,主婦,農林水産業,商業,宗教家など幅広い分野の方々が保護司として活躍していますが,仕事を退職した後も,保護司を続けている方も大勢います。それぞれの分野における豊富な人生経験を,犯罪や非行をした人の理解,指導及び援助に役立てているのです。

Q7:保護司は何人くらいいるのですか?

平成24年1月1日現在,全国で48,221人の保護司が活動しています。そのうち,男性が74.1%(35,736人),女性が25.9%(12,485人)となっています。

Q8:保護司になりたいのですがどうすればよいのですか?

A:保護司は, 

  1. 人格及び行動について,社会的信望を有すること  
  2. 職務の遂行に必要な熱意及び時間的余裕を有すること
  3. 生活が安定していること
  4. 健康で活動力を有すること

のすべての条件を満たしている方について,保護観察所長が,地方裁判所長,地方検察庁検事正,弁護士会長,学識経験者等で構成される保護司選考会に諮問した後,法務大臣に推薦して委嘱されます。禁錮以上の刑に処せられた人は保護司になれないなどの欠格条項もありますので,保護司の仕事に関心をお持ちの方は,まずは最寄りの保護観察所までお気軽におたずねください。

法務省:Q&A [http://www.moj.go.jp/hogo1/soumu/hogo_hogo10]